「グーグルは検索、アップルはデバイス、アマゾンはEコマース、マイクロソフトはソフトの会社と思うかもしれないが、彼らのめざす山頂は一つ。おたがいの領域でぶつかりあいはじめている」
この目指す山頂は何処なのか?
「アマゾンやグーグルは自らはコンテンツ事業者ではないと言ってきた。だが、Netflixはまともに『自分たちはコンテンツ事業者でメディア事業者だ』と言う。Netflixがコンテンツを自らつくりはじめてから、均衡がくずれはじめている」
事実アマゾンは自社の映画スタジオを設け、フェイスブックも配下のオキュラスVRを使って映画を撮りはじめている。先行大手がNetflixと同じ土俵で、おなじ目標に向けて勝負をはじめたというわけだ。
ようは、プラットフォーマーがコンテンツもつくり市場を支配しようとしているという事。
このように語るKADOKAWA自身もDOWANGOとの合併により、プラットフォームを手に入れてこの未知を歩んでいるように見える。そして、この思想はKADOKAWSの社長である川上量生氏の著書で明確に述べられている。
ただ、このような事は実は表層で本質は角川歴彦氏が述べる通り、
「コンテンツ事業者やあらゆる事業者が技術者を抱えなければいけなくなる。それがこれからの日本の産業界の大きな問題点になるのではないか」
このようにあらゆる業種でIT技術者を抱える必要が出てくることでは無いだろうか。日本の大企業ではITの大部分がSI事業者へに依存している事が問題視されているが、ココにメスを入れる必要があるのかもしれない。
こう考えると、実はプラットフォーマーやコンテンツはさておき、Githubなどの技術者をターゲットにしたマーケットが強大になっていき、ここがゴールドラッシュの時のジーンズになるのかも知れない。