読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

PDCAサイクルが保守コストを増加させる

blog.takeda-soft.jp

お一人でSIerを成立させている方のエントリ。素晴らしい。

要は、1000万+月額保守料で絶対ダウンしない(かもしれない)システムを作ってもらうか、100万ポッキリでもしかしたらダウンする(かもしれない)システムを作ってもらうか。の選択権をお客さんにもってもらうということです。 

本当にこの通りで、ダウンする(かもしれない)事を受け入れる事でコストは大きく下がる。ただ、当初はダウンする事を受け入れていても、あることが原因で保守コストは増加していくという事実がある。

そのあることは「PDCAサイクル」である。諸手を上げて素晴らしいことのように思われがちな「PDCAサイクル」であるが、人間の営みである以上、負の側面もある。

例えば「システムがダウンした」場合取られる改善点は、監視体制の強化が考えられる。有人監視・無人監視ともに無料では出来ない。これはコストに跳ね返る。次は、フェイルオーバーのためにホットスタンバイ環境を整えるだろう。これももちろん。もしかすると、公開手順は自動化とともに人のダブルチェックが入るかもしれない。

そうこうしているうちに、文化として「如何に細かくダウン対策に気がつくのか」という事が美徳になり、ダウンを許諾する事は「いい加減な対応」だと思われるようになる。

こうなれば、もう立派な高コスト体質だ。システムは1000万+月額保守があたり前で100万ポッキリなんてもってのほかになる。

別にこれ自体悪いことではない…… 場合も多い。ミッションクリティカルで止まると死ぬ。みたなサービスはあたり前にダウンしないようにしなければならない。

ただ、「そのシステム本当に止まってはダメ」と問いかけて、PDCAサイクルを止めるのも幸せのひとつの形ではないだろうか。