スマホ広告はテレビCMを越えるのではなく住み分けじゃないだろうか。

急速に拡大し続けるスマートフォン広告市場。2014年には3,000億円を越え、前年比は162%、さらに2016年には国内インターネット広告市場の過半数に達する勢いだ(CyberZ、シード・プランニング共同調査)

留まるところを知らないスマホ広告の成長率。

 

LINEの林氏は「国や世代によっては、既に閲覧時間はテレビを超えている。広告費がそれに見合っていないが、じきにその部分も含めてテレビを超えてほしいと思う」と市場規模においてもテレビを超えることに期待を寄せた。 

利用者、広告の人たちが言う生活者の接触時間では、スマホがテレビを超えるのは時間の問題。

 

スマホ広告の強みとして「プッシュ性=リアルタイム性」をあげた。当然ながらPCは机の上においたまま、モバイルは持ち運ぶことが多いため、リアルタイムに情報を届けることができる。

個人的には、このあたりを強みにしているかぎりスマホ広告がテレビを超える事はないと考える。ネット広告の宿命としてユーザーの細分化という罠がある。リアルタイム性などはユーザーを属性だけでなく時間でも細分化するという、細分化の極みである。

細分化を強みにしている以上、ブランド広告や大規模広告を受け入れる事が難しくなるだろう。実際に、スマホアプリでさえ大規模な広告を展開する上では、テレビが核になっている。

本当にスマホ広告がテレビを超えるような存在になるためには、現在の強みである細分化を捨てるしかないと思うのだが、YoutubeやFacebookのようなサービスを免許制にして新規参入を阻害するというようなウルトラCでもやらないかぎり不可能だろう。

ということで、今後も(しばらくは)ブランド、大規模認知をテレビが担い、隙間をネット広告で埋めていくという構図は変わらない。非常に残念だが……

 

ここで徳力氏は「ちゃぶ台返しかもしれないが」と前置きしながら、「そもそも従来型の広告アプローチ、ノイズ的なものからの脱却が不可欠なのでは?」と疑問を呈する。前出のクックパッドの「広告でありながら、ユーザーにも役に立つ情報」がスマホ広告の王道なのではないかというわけだ。

ええ、本当に。まずはここからスタートしてくださいませ。そうでないと、スマホ広告は細分化されたユーザーにクーポン配る装置にしかならない。

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