Amazon(米)が、教育玩具の定期購買サービスを開始する。ユニークなのはおもちゃはAmazonが選ぶという点。
記事では、Amazonのねらいは「設定したら忘れる」心理をついて収益を上げることだとしている。
このAmazonの目的をもう少し深読みしてみたい。もしかするとAmazonは商品の選択権を消費者から取り上げようとしているのではないだろうか。
新しく始まる定期購買サービスの対象はSTEM玩具だ。このようなカテゴリーの製品は選択するのが非常に難しい。STEM玩具を子供にプレゼントしたいが、具体的な商品はどうしていいのかわからない。このような場合に取りうる選択肢は、売上ランキング上位かグーグル検索上位かだ。
Amazonはここを解決するためにAmazon自身が製品を選んでいるのではないだろうか。Amazonが膨大なデータをもつ自分たちのほうが消費者よりも適切な製品を選べると思っていても不思議ではない。
IoTの文脈で語られるダッシュについても、同じ商品を繰り返し購買しやすいということは、選択することを奪っているとも言える。ダッシュボタンが製品でなく洗剤やミネラルウォーターというカテゴリを発注するボタンになったらどうなるだろうか。Alexaがあつめた会話を解析して、家主より適切な商品を届けてくれるかもしれない。
こうなると買い物の選択を奪われたのか、買い物から解き放たれたのか考えてしまう。
どちらが幸せだろうか🤔